| 本誌から流用、毎月テーマを決めてクルマ遊びの幅を広げる特集をお送りしております。クルマ好きのみなさん必見の情報が盛り沢山です。 |
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大洗町に特徴的に分布する「たらし」。小麦粉を水でゆるく溶き、醤油やソースで味付けしたシンプルな鉄板焼きだ。
82歳の店主・細野谷いとさんが静かな路地裏で、子供相手の店を始めたのは約30年前。たらしのルーツは定かではないが、細野谷さんが子供の頃からあり、駄菓子屋さんの隅に、小さな鉄板が置かれていたという。家族総出で仕事をする漁師町では、お腹を空かせて学校から帰宅した子供たちに、おやつを用意する時間がなかった。そこで小銭を握らせ駄菓子屋へ。たらしはすぐお腹が膨れ一時しのぎになる上、消化がよいので夕飯時にはちゃんとご飯も食べられる。子供たちは鉄板を囲みにぎやかに過ごすので、親が留守がちでも寂しくなかったのだろう。
高校を卒業して県外に出た子供が帰省して、「たらしが一番恋しかった!焼きたい!」と言って立ち寄ってくれるのが何より嬉しいと語る細野谷さん。忙しい親に代わって子供たちのお腹と心を満たしていたのは、大洗発のたらしと、細野谷さんの温かさに違いない。
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カップ小180円、大200円で3色の具が選べる。5色で小220円、大250円。追加1色30円、肉・玉子は40円。
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醤油、またはソースを入れて味を付けて混ぜる。この作業は全部、子供たちが自分で行なう。
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鉄板に、少しずつたらして焼く。色が変わったらOK!たらしの名前はたらして焼くことからついた。
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お好み焼きのくろんぼ250円。これは黒砂糖で、たらしにもある。鉄板の熱で溶け、全体に甘さが広がる。
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大好きなラーメン菓子を混ぜるなんて、アレンジもあり。子供たちらしい豊かな発想が楽しい。
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ほそのや

〒311-1301 東茨城郡大洗町磯浜町1045
Tel.029-267-1385
営業時間:11:30〜19:00
定休日:不定休
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おやつにもローカルフードが存在する。その代表ともいえるのが、大洗町の「みつだんご」だ。かつては町内に点在していたみつだんご屋さんも今では3軒となったが、その伝統の味は健在だ。
みつだんごについて、最も古い記録が残っているのは大正時代。味の店「たかはし」では、92歳になるおばあちゃんが駄菓子屋さんをやっていた頃に作っていたみつだんごをベースに、その味をアレンジして今に伝えている。水で溶いた小麦粉を焼いておだんごにし、ザラメ・しょうゆ・片栗粉で作ったみたらし風のサラリとしたタレを、串に刺しただんごにつけ、きなこを振って出来上がり。温かいうちに食べるのが基本!あっさりしているので何本でもペロリといけそう。材料も作り方もシンプル。まさに、懐かしく、やさしい手作りの味だ。
最近では大洗の名物として、たらしやみつだんごの「コナモンマップ」ができるほど。10/27・28は大洗リゾートアウトレット下の第4埠頭であんこう祭り、11/3にはマリンタワー前広場で大洗産業祭があるので、遊びがてらにローカルフードを堪能しに出かけてみては?
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水で溶いた小麦粉を流し込んでいく。型は試行錯誤の上、たこ焼き機を改良したもの。
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ソフトに、美味しく焼きあげるため、こだわって銅製を使用。熱の伝わり方一つで、だんごの味も変わるのだ。
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ポンポンとリズミカルに返す作業は、たこ焼きと同じ要領。熟練した奥さんの手際の良さに思わず見とれる。
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膨らんだ部分をちょっと押して、平たくする。イッキにだんごらしくなって次々に焼きあがる。
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味の店 たかはし

〒311-1301 東茨城郡大洗町磯浜町884
Tel.029-267-3954
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜日
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編集後記
県内各地で長い年月を経て受け継がれてきた郷土料理。その歴史を紐解いてみれば、地域の特色を生かし、より生活を豊かにするための知恵で作られてきたものだった。しかし、新しいものが次々と生まれる中で、昔ながらの伝統は薄れ、失われつつある文化も多い。変わることは良いことだが、一方で変わらずに守るべきものもある。地域に根付いているローカルフードと、新しい目線で生まれているポスト・ローカルフードは、形は違えどともに「地域を活かす」文化。流行を追うばかりでなく、たまには「温故知新」の心で昔懐かしい風土を訪ねてみてはいかがだろうか。
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