◆五輪書◆

つくば有数の人気店だった武蒼の跡地で独立を果たした店主。一念発起して生み出したのは、極上なる手打ち麺を主役に置いた優しい一杯だ。もっちりと、そしてしっとりと仕上がった柔らかめの手打ち麺。機械を使わず、蕎麦打ちに学んだ水回しの技術を用いた自家製麺だ。そしてその麺を迎えるのは店主自慢の濃厚鶏清湯。寸胴鍋に収まりきらないほどの鶏ガラで炊き始め、鍋に隙間ができるとすかさず追いガラで旨みをさらにたすこだわりよう。白湯にならないぎりぎりの火力でしっかりと旨みを引き出すことに全力を注ぐ。だからこの塩ラーメンは塩ダレを用意しない。塩味はモンゴル岩塩のみ！だからスープ本位の、そして麺が主役の一杯に仕上がっているのだ。